1 ダビデ王の子、イスラエルの王ソロモンの教訓。
2 ソロモン王がこの教訓を書いたのは、人々がどんな時にも物事を正しく判断し、だれをもえこひいきしないようにと考えたからです。
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4 「なんとかして人々に正しい生き方を教えたい。」「若い人たちが正しい生活を送れるように警告してやりたい。」これが彼の心からの願いでした。
5 「物事のよくわかる人には、この知恵のことばの深い真理をもっともっと勉強して、人々を指導できるようになってもらいたい。」
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7 では、どうしたら物事がよくわかるようになるでしょう。それには、まず神様を信じ、神様を大切にすることです。ばかな人にかぎって神様の教えをばかにします。さあ、両親の忠告に従いなさい。そうすれば、あとになって人々にほめられるようになります。
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10 もし悪い仲間が、「よお、おれたちの仲間に入れよ」と言っても、きっぱり断わりなさい。
11 たとい、こんなふうに誘われてもです。「待ち伏せして人を襲い、洗いざらい巻き上げて殺すんだ。
12 だれかれの区別もいらん。
13 そうすれば、盗んだ物は全部いただきさ。いろんな物があるぜ。
14 さあ、仲間に入れよ。取り分は山分けってところだ。」
15 決してその誘いにのってはいけません。そんな連中には近寄らないようにしなさい。
16 彼らは悪いことをするだけが生きがいで、人殺しが専門なのです。
17 鳥はかすみ網が張られるのを見ると、近寄りません。
18 ところが、この連中ときたら自分を罠にかけているのです。まぬけなことに、罠をかけて自分のいのちをつけねらっているのです。
19 暴力をふるったり人殺しをしたりする連中は、みなこうなります。だれもろくな死に方はできません。
20 知恵は町の中で叫んでいます。
21 目抜き通りをごった返す群衆や法廷の裁判官、そして国中の人に呼びかけているのです。
22 「ばか者よ、いつまで聞き分けがないのか。いつまで知恵をばかにし、素直に事実を認めないのか。
23 さあ、私の言うことを聞いて、少しは利口になれ。
24 私は何度も呼んだのに、あなたがたはそばに来ようともしなかった。手をついて頼んでも、まるで知らん顔をしていた。
25 私の忠告などどこ吹く風で、耳を貸そうともしない。
26 だがいいか。いつか困る時がくるぞ。そうしたら、思いっきり笑ってやる。私をばかにしたお返しだ。
27 災いが嵐のように襲いかかり、恐れや苦しみに打ちのめされそうになってからでは遅い。
28 その時になって助けてくれと言っても、私の知ったことじゃない。血眼になって私を捜しても、すべてはあとの祭りだ。
29 それもこれもみな自分のせいだ。わざと事実から目をそむけ、神様を信じもせず、
30 私の忠告などそっちのけで、やりたいことをやっていたからだ。
31 その報いを受けるがいい。だれでもない自分で選んだ道なのだから、うんと苦しみ、恐ろしい思いもするがいい。
32 私をきらうとは、全くばかな人たちだ。一歩一歩死に近づいているのも知らずに、いい気になっている。
33 だが、私の言うことを聞く人は違う。何の心配もなく、平和な毎日を送るのだ。」
1 私の言うことを聞き、言いつけを守る若者はみな、知恵を身につけ、物事がよくわかるようになります。
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3 もっと深く知りたかったら、なくした金や秘密の宝を捜すように、熱心に知恵を求めなさい。そうすれば、神様ご自身を知り、すばらしい神様の知恵が身につきます。神様を信じ敬うことがどんなに大切か、わかるようになるのです。
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6 神様が知恵をお与えになるからです。神様のことばは知恵の宝庫です。
7 神様を大切にすれば、物事がよくわかるようになります。そういう人を、神様は安全に守ってくださいます。
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9 また、どんな時にも何が正しく何がまちがっているかを正しく判断する方法を、教えてくださるのです。
10 そういう人は知恵と真理がよくわかり、喜びにあふれているからです。
11 こうして、あなたは慎み深くなり、悪い仲間に引っ張り込もうとする連中から離れます。そんな連中は神様の道からそれ、悪の道に踏み込んで有頂天になっています。悪いことをするのが何よりも楽しいのです。
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15 それで、ひねくれたこと、まちがったことばかりするのです。
16 売春婦の甘い誘いに惑わされないために、神様の知恵を身につけなさい。彼女は結婚の誓いをばかにし、平気で夫を裏切りました。
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18 彼女の家は死と地獄への通り道です。
19 その家に入ったが最後、身をもちくずし、二度と立ち直れません。
20 身も心もきよく生きなさい。何があろうと正しい道からそれてはいけません。
21 人生を思うぞんぶん楽しめるのは正しい人だけです。
22 悪人はせっかく幸運を手にしてもすぐに逃がし、やがては完全に息の根を止められてしまいます。
1 私の教えを忘れてはいけません。充実した人生を送りたければ、私の命令を忠実に守りなさい。
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3 いつも正しい生活をし、人には親切にするのです。この二つが心から行なえるように、しっかり身につけなさい。
4 神にも人にも喜ばれ、物事を正しく判断できるようになりたければ、徹底的に神様に頼ることです。絶対に自分を頼ってはいけません。
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6 何をするにも、神様を第一にしなさい。神様がどうすればよいか教えてくださり、それを成功させてくださいます。
7 思い上がって、自分の知恵をあてにしたりしてはいけません。むしろ、神様をたいせつにし信頼することで、悪の道から離れなさい。心も体もみずみずしく元気いっぱいになります。
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9 収入があったら、まずその一部をささげて、神様をあがめなさい。そうすれば、倉には食べ物があふれ、酒蔵は極上の酒でいっぱいになります。
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11 神様に懲らしめられても、腹を立ててはいけません。あなたを愛していればこそ、そうなさるのです。父親がかわいい子供の将来を思って罰するのと同じです。
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13 良いことと悪いことの区別がつき、物事を正しく判断できる人は、大金持ちよりもしあわせです。高価な宝石であれ何であれ、このような知恵に比べたら問題にもなりません。
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16 知恵が与えるものは、充実した人生、財産、名誉、楽しみ、平安です。
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18 知恵はいのちの木、いつもその実を食べる人はしあわせです。
19 神様の知恵によって地球は造られ、宇宙は完全にでき上がりました。
20 神様の知恵によって、泉は地中深くからわき上がり、空は雨を降らせます。
21 二つのものを求めなさい。善悪を見分けて実行する知恵と良識です。この二つを見失ってはいけません。
22 知恵と良識を持つことはたいへんな名誉です。そればかりか、生きる力が与えられ、
23 失敗をしたり、道を誤ったりすることもなくなります。
24 この二つのものが見張ってくれるので、安心して眠れます。また、神様がそばで守ってくださるので、みじめな思いをすることも、悪人の悪だくみを恐れることもありません。
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27 人に何か頼まれたら、すぐにしてやりなさい。「いつかそのうち」などと、あとに延ばしてはいけません。
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29 あなたを信じきっている隣人を陥れてはいけません。
30 どうでもいいようなことで争うのはやめなさい。
31 暴力をふるう連中をうらやみ、その手口をまねてはいけません。
32 神様はそんな連中が大きらいです。しかし、きよく正しく生きる人には親しくしてくださいます。
33 結局、悪者は神様にのろわれ、正しい人は祝福されます。
34 あざける者はあざけられ、謙そんな人は助けられ、
35 知恵のある人はたたえられ、ばか者は恥をかくのです。
1 さあ、父親の話を聞くように、私の言うことを聞きなさい。知恵のある人になるために、私が教える真理を勉強しなさい。そっぽを向いてはいけません。
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3 私も若いころは、母にはひとり息子としてかわいがられ、父とはよくいろいろなことを話し合ったものです。
4 そんな時、父は口ぐせのように、こう言い聞かせてくれました。「いいか、よく聞けよ。父さんの言うとおりにしさえすれば、一生しあわせに暮らせるんだ。
5 何よりも、物のよくわかる人間になれ。このことは何度念を押しても、これでいい、ということはないぞ。」
6 知恵があなたを守ってくれます。しっかり心に留め、たいせつにしなさい。
7 知恵のある人になるには、まず賢くなろうと決心することです。こうして、知恵と物事を正しく判断できる力とが身につくのです。
8 知恵を最高の地位につければ、あなたもいい席につけます。知恵を確実に自分のものにすれば、美しい冠をかぶって名誉ある特別席に座れるのです。
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10 さあ、私の言うとおりにしなさい。そうすれば長生きし、一生しあわせに過ごせます。
11 正しい生活をするのが、いちばん賢い生き方です。このたいせつな真理を、しっかり勉強しなさい。
12 正しく生きれば一歩一歩たしかに前進し、走ってもつまずきません。
13 生活を充実させるには、私の命令を忘れずに守ることです。
14 悪人のまねをしてはいけません。
15 連中のたまり場には近寄らず、避けて通りなさい。
16 連中は一日分の悪事を働かないとおちおち眠ることもできず、人をつまずかせないうちはゆっくり休むこともできません。
17 悪いことをし、暴力をふるわないと生きていられないのです。
18 神様は正しい人の道をやさしく見守り、真昼のように明るく照らしてくださいます。
19 ところが悪人は、暗がりでうろうろ手探りし、あちこちでつまずくのです。
20 さあ、私の言うことをよく聞きなさい。
21 それを肝に銘じ、忘れないようにしなさい。
22 そうすることが、健康で充実した生活を送る秘訣です。
23 何よりも、心を見守りなさい。心は生活全体に影響を与えます。
24 売春婦の慎みのない口づけをはねのけなさい。そんな女に近づいてはいけません。
25 ただまっすぐ前を見つめ、うしろを振り返らないことです。
26 道から少しもそれないように注意深く、確実に一歩一歩すすみなさい。
27 横道にそれてはいけません。危険だとわかったら、一目散に引き返しなさい。
1 さあ、私の言うことを聞きなさい。私にわかっていることを教えてあげよう。
2 不注意から、大切なことをうっかりもらさないよう気をつけなさい。
3 売春婦は甘いことばと調子のいいお世辞が売り物です。
4 それにのせられると、あとで苦しまなければなりません。鋭い剣で突き刺されたように、良心がずきずき痛むのです。
5 苦しみもがけばもがくほど、ずるずる地獄の底へ引きずり込まれます。
6 彼女は自分でも正しく生きる道を知りません。迷路を、行き先も知らずによろよろ歩いているだけです。
7 さあ、私の言うことを聞きなさい。しっかり頭にたたき込むのです。
8 彼女から逃げなさい。その家に近寄ってもいけません。
9 女の誘惑に負けて自分を台なしにし、残忍で薄情な主人に一生こき使われる身分にならないためです。
10 せっかく築いた財産を、見ず知らずの人に横取りされないためです。
11 梅毒にむしばまれてうめき苦しみ、恥をかかないためです。
12 あとで悔やんでも、どうにもなりません。「あーあ、言われたとおりにしていたらよかった。一時の欲望に負けなければ、こんなことにならなかっただろうに。
13 ああ、どうして忠告も聞かず、あんなばかなことをしたんだろう。
14 もう、だれにも会わせる顔がない。」
15 だから、自分の井戸の水を飲みなさい。生涯、妻を裏切ってはいけません。
16 通りすがりの女に私生児を産ませていいでしょうか。
17 妻でもない女との間に子供があっていいでしょうか。
18 男らしさをたいせつにし、いつまでも妻を愛しなさい。
19 やさしく抱きしめてくれる妻に満足し、愛されている幸せをかみしめなさい。
20 どうして売春婦などにうつつを抜かし、妻以外の女を抱くのですか。
21 気をつけなさい。神様は何もかも見ておられます。あなたの行ないの一つ一つに目を光らせておられるのです。
22 悪者は、自分で自分の足をすくっているのです。悪いことをすればするほど抜き差しならなくなり、ついには身を滅ぼします。
23 それもこれも真理に背いたからです。自分からばかなことをした罰です。
1 やたらに見ず知らずの人の保証人になってはいけません。その借金の肩代わりをするはめになったら、どうするのです。
2 お人好しがすぎると、とんだことになります。
3 もしそんなことになったら、すぐに手を打ちなさい。気まりが悪かろうが何だろうが、なりふりかまわず相手のところへ飛んで行き、保証人になるのを取り消してもらいなさい。
4 先に延ばさず、今すぐしなさい。眠るのはそのあとにしなさい。
5 鹿がハンターの手を逃れ、鳥が網から逃れるように、うまく逃げ出すのです。
6 怠け者よ、蟻を見ならいなさい。蟻のやり方を見て学びなさい。
7 蟻には、働けと命じる王がいません。
8 それでも夏中けんめいに働き、冬の食糧を集めます。
9 ところが、あなたがたは眠ってばかりいます。いったいいつ目を覚ますのですか!
10 「もうちょっとだけ寝かせてくれよ」と頼みますが、その「ちょっと」が曲者なのです。
11 のんびり眠っている間に貧乏神に取りつかれ、気がついた時には手遅れです。
12 悪人は人間のくずです。彼らは平気でうそをつき、仲間には目くばせや合図で本心を伝えます。
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14 そのくせ反抗心は人一倍強く、悪いことばかり考え、何にでもぶつぶつ不平を言うのです。
15 だから、あっという間に身を滅ぼし、倒れたら二度と立ち直れません。
16 神様のきらいなものが六つ、いいえ七つあります。なまいきな態度、うそをつくこと、人殺し、悪だくみ、悪事に熱中すること、偽証、仲たがいの種をまくことです。
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20 親の言いつけを守りなさい。
21 かた時も忘れないように、その教えをしっかり頭にたたき込みなさい。
22 昼も夜も彼らの助言に従えば、いつも安全です。朝、目を覚ましたら、教えどおりに一日を始めなさい。
23 危険だとわかっていればこそ、前もって忠告してくれるのです。だから忠告を聞き、充実した人生を送りなさい。
24 そうすれば、売春婦の甘いお世辞に惑わされることもありません。
25 売春婦の美しさに心を奪われてはいけません。色っぽい目つきにだまされてはいけません。
26 売春婦におぼれると金を巻き上げられ、人妻にうつつを抜かすと身を滅ぼすからです。
27 火をかかえ込めばやけどをし、
28 かっかと燃える炭火の上を歩けば火ぶくれができます。
29 同じように、人妻と汚らわしい関係を結ぶ者も罰を免れません。
30 空腹のあまり盗みをするというのなら、どろぼうにも三分の理があるでしょう。
31 しかし、盗みは盗みです。償いにたくさんの罰金を払わなければなりません。持ち物をぜんぶ売り払ってでも、支払わなければならないのです。
32 人妻と関係する者は、自分の墓穴を掘る大ばか者です。
33 身も心も傷つき、取り返しのつかない恥をかくのです。
34 嫉妬に狂った夫は徹底的に仕返しします。
35 どんなに金を積んでも赦してもらえません。
1 さあ、私の忠告を聞きなさい。いつも心に留めて、忘れないようにしなさい。
2 それが生きる秘訣です。私のことばを宝物のように大事にしなさい。
3 肝に銘じ、心に刻みつけなさい。
4 知恵を恋人のように愛し、家族のように親しくしなさい。
5 そうすれば、売春婦の家に通うことも、甘いお世辞に耳を貸すこともなくなります。
6 ある日、窓の外を眺めると、
7 物事を的確に判断できない未熟な若者が、通りを歩いていました。
8 もう間もなく日も暮れようという時です。彼はいかがわしい女を訪ねました。
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10 女はなまめかしい身なりで、あつかましく若者に近づきました。
11 よく通りや市場で見かける、下品でがさつな女です。そうやって、あちこちの町角で男を誘惑するのです。
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13 女はその若者を抱きしめて口づけし、何食わぬ顔で言いました。
14 「ちょうどよかったわ、あなたを捜しに行くところだったの。ねえ、もう喧嘩はやめましょうよ。
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16 ベッドには最高のエジプト麻のすてきなシーツを敷いて、没薬だの、アロエだの、シナモンだのの香りがしみ込ませてあるわ。
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18 さあ、朝までうんと楽しみましょうよ。
19 家の人は出張中よ。
20 お金をたくさん持ってったから、四、五日は帰らないわ。」
21 女が巧みにくどくので、若者はとうとう甘いことばに負けてしまいました。
22 彼は屠殺場に引かれて行く牛のように、罠にかかった鹿のように女のあとについて行き、
23 心臓を射抜かれるのを待つだけです。まるで、かすみ網に飛び込む鳥のように、どんな運命が待ち受けているか知らないのです。
24 さあ、私の言うことを聞き、そのとおりにしなさい。
25 どうにもならなくなる前に欲望を抑えなさい。いかがわしい女のことなど考えないことです。言い寄るすきを与えないように、彼女のいそうな所は避けて通りなさい。
26 大ぜいの人が彼女のために一生を棒にふりました。犠牲者は数えきれないほどです。
27 それでも、あえて地獄への道を知りたい人は、まず彼女の家を捜しなさい。
1 知恵が叫んでいるのが聞こえませんか。丘のいただきや道ばた、町の門、四つ角、家々の玄関で、知恵は叫んでいます。
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4 「皆さーん、あなたがたは何もわかっていない。ばかなことばかりしている。だから、わからせてあげよう。
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6 いいか、これは大切なことだ。私はごまかしは大きらいだから、絶対にうそはつかない。
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8 皆さんのためになること、正しいことしか言わない。
9 聞く気があれば、だれにでもすぐわかること、
10 それでいて、銀や金よりも値打があることを教えるのだ。」
11 知恵は宝石よりずっと値打があります。どんな物も比べ物にならないほどです。
12 知恵のある人は正しい判断ができます。知恵がその人に、いろいろなことを教えるからです。
13 神様をばかにせず大切にする人は、悪いことがきらいです。そうです。知恵のある人はみな、自分を鼻にかけて偉ぶったり、汚職や詐欺を働いたりすることが大きらいなのです。
14 「私は知恵だ。ためになることを教えてあげよう。王が国を治めるのも、裁判官が正邪を見分けるのも、みな私のおかげだ。
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16 国の指導者は私がいなければ正しく治めることはできない。
17 私は、私を愛する人を愛するから、熱心に捜せば必ず私を見つける。
18 そして、富と名誉、正しいことを行なう力を手に入れるのだ。
19 それが私の贈り物、純金や混じり気のない銀よりもすばらしい。
20 私はだれをも正しく扱い、えこひいきはしない。
21 だから、私を愛し、私の言うことを守る人はみな、あらゆる面で裕福になれる。
22 神様は創造のみわざを始める前に、まず私をおつくりになった。
23 永遠の昔から、まだ地球もない大昔から、私はいた。
24 海もなく、泉もなく、
25 山や丘がそびえる以前から、私はいた。
26 神様が大地や草原を造られる以前に、私はすでにいたのだ。
27 神様が大地の上に天を広げ、海の底から大きな泉をわき上がらせた時、私はいた。海と陸の境界線を決め、水があふれないようにされた時も、私はいた。そうだ。神様が大地と海の青写真をつくられた時、私もいたのだ。
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30 私はいつも神様といっしょに働き、子供のように毎日そばにいて、神様を喜ばせた。
31 そして神様が造られたこの世界で、人間たちと楽しく過ごした。
32 だから、私の言うことを聞きなさい。私の命令を守ることが幸福の鍵だ。
33 私の言うことを聞いて、知恵のある人になりなさい。耳をふさいではいけない。
34 なんとしてもいっしょにいたいと、毎日門の前で、私が出て来るのを待ちかまえている人はしあわせだ。
35 私を見つける人は充実した人生を送り、神様にほめられる。
36 しかし私を見失う人は、自分をだめにする。私の忠告をはねつける人は死を愛しているのだ。」
1 知恵はりっぱな宮殿を建て、
2 大宴会を開こうと、ぶどう酒を用意し、
3 娘たちに客を呼びにやらせました。娘たちは繁華街で人々に呼びかけました。
4 「自分は物わかりが悪く未熟者だと思っている方は、どうぞおいでください。
5 知恵が開く宴会で、私がブレンドしたぶどう酒を召し上がれ。
6 どうしたら利口になれるか、賢明に生きられるか、よくおわかりになるわ。」
7 人をばかにするような者にそれを注意すると、しっぺ返しをくらいます。せいぜいかみつかれるのが落ちです。好意でしても憎まれるばかりだから、かかわり合いにならないことです。しかし、知恵のある人は違います。注意すると、前以上にあなたを愛します。
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9 知恵のある人を教えなさい。そうすれば、ますます利口になります。正しい人を教えなさい。その人は、もっともっと多くのことがわかるようになります。
10 知恵の基本は、神様を恐れ、たいせつにすることです。物事がよくわかりたかったら、まず神様を知りなさい。
11 「生きがいのある実り多い人生を送らせてあげよう」と、知恵は呼びかけます。
12 知恵は知恵ある人を助けます。知恵をばかにすれば、自分が傷つくだけです。
13 売春婦はがさつで、みだらで、恥知らずです。
14 自分の家の前や町角で、
15 通りがかりの人や仕事に出かける人をつかまえては誘惑し、
16 いい鴨を見つけると、しつこくささやきかけます。「ねえ、寄ってらっしゃいよ。
17 盗んだ柿は甘いって言うじゃないの。」
18 しかし彼らは、女の客になった者が今は地獄にいることを知らないのです。
1 ソロモンの教訓。物わかりのいい子を持つ人はしあわせですが、ばかな子を持つ母親は気の毒です。
2 悪いことをしてもうけた金はすぐなくなります。どこまでも正しく生きることが幸福の鍵です。
3 正しく生きている人を、神様は飢え死にさせません。しかし悪人は、せっかくもうけた金を神様に取り上げられます。
4 怠ければたちまち貧乏になり、こつこつ働けば財産もできます。
5 りこうな若者は陽の高いうちに干し草をつくり、恥知らずの若者はいざという時にも平気で居眠りします。
6 正しい人は頭のてっぺんから足のつま先まで祝福され、悪人は心の中で不運をのろいます。
7 正しい人を思い出すのは楽しいものです。しかし悪人の名前は、思い出すだけでも不愉快です。
8 知恵のある人は喜んで人から教わり、ばか者は知ったかぶりをして失敗します。
9 正しい人はしっかりした足どりで歩き、ひねくれ者はすべって転びます。
10 罪を見て見ぬふりをすると、あとで悲しい思いをします。しかし思いきって注意すれば、あとは安心です。
11 正しい人はほんとうに役立つことばかり言い、悪人は人をのろうことしか知りません。
12 憎しみはいつも争いを起こし、愛は侮辱されても相手を赦します。
13 物事のよくわかる人は適切な助言をして人にほめられ、何もわかっていない者は人並みに扱われません。
14 知恵のある人はことば数が少なく、ばか者は知っていることを洗いざらいしゃべりまくります。おかげで、余計な心配事をかかえ込むのです。
15 金持ちは財産に頼り、貧しい人はひたすら貧乏をのろいます。
16 正しい人はもうけた金を生かして使い、悪人は金を手に入れると、ますます悪いことをします。
17 進んで誤りを指摘してもらう人は、充実した人生を送り、忠告を聞かない者は、またとないチャンスを逃がします。
18 ひそかに人を憎むのはうそつき、あからさまに中傷するのはばか者です。
19 ことば数が多いと失敗します。十分に気をつけて話す人が、ほんとうに知恵があるのです。
20 正しい人の言うことは聞く値打があります。しかし、ばか者の言うことは聞くだけむだです。
21 神様を信じる正しい人は、ためになることを言い、頑固に信じない者は、何もわからないまま死んでいきます。
22 神様に祝福されることほどすばらしいことはありません。どんなにがんばっても、人間にはこれ以上のことはありません。
23 ばか者の楽しみは悪事を働くこと、知恵ある人の楽しみは利口になることです。
24 悪人が恐れていることは何もかもそのとおりになり、正しい人が望むことはみな、かなえられます。
25 災いは龍巻のように襲いかかり、あっという間に悪人を巻き上げます。しかし、正しい人には重い錨があるので安心です。
26 煙が目にしみ、酢が歯を浮かすように、怠け者は雇い主の悩みの種です。
27 神様を敬う人の毎日は充実していますが、悪人の一生は全くむなしいものです。
28 正しい人の望みは永遠のしあわせにつながり、悪人の期待は水の泡と消えます。
29 神様は正しく生きる人を守り、悪人の息の根を止められます。
30 正しい人は必ず神様に祝福され、悪人は何もかも失います。
31 正しい人はよく考えてから忠告します。だれも、うそつきの言うことなど聞きません。
32 正しく生きる人は役に立つことを話し、悪人は何にでも反対します。
1 神様は人をだます者が大きらいで、正直な人が好きです。
2 高慢な人は恥をかきますが、謙そんな人は知恵を身につけます。
3 正しい人は誠実に歩み、悪人は不正直なために破滅します。
4 金さえあれば大丈夫と高をくくってはいけません。さばきの日には、正しく生きる人だけが救われるのです。
5 正しい人は正直に生き、悪人は犯した罪の重さに耐えられず、ついには押しつぶされてしまいます。
6 正しく生きる人の身は安全ですが、裏切り者はいつかは破滅します。
7 悪人はこの世のことしか考えないので、死んでしまえばそれまでです。
8 神様は正しい人を危険から助け出し、代わりに悪人をそのあとへ投げ込みます。
9 悪人のことばは何もかもぶちこわし、正しい人の知識はそれを建て直します。
10 正しい人が成功すると全市をあげて祝うように、悪人が死ぬとだれもが大喜びします。
11 神様を信じる市民が良い影響を与えているうちは町は栄え、悪い連中が幅をきかせるようになると、たちまちすたれます。
12 隣近所とけんかをするほどばかなことはありません。りこうな人は黙ってかかわり合いません。
13 おしゃべりな人は根も葉もないことを言いふらし、信頼できる人はうわさ話にふたをします。
14 良い指導者がいないと国民は苦しみ、適切な助言をする人がいれば国は安全です。
15 保証人になる時は相手をよく見なさい。あとで苦しむより、初めから断わるほうがましです。
16 親切でやさしい婦人は良い評判を得、思いやりのない男は金を手に入れます。
17 人に親切にすると心も豊かになり、思いやりのないことばかりしていると気持ちがすさびます。
18 悪いことをしてもうけた金はすぐになくなり、正しいことをして得た報酬はいつまでも残ります。
19 正しい人は生きることのほんとうの意味を見つけ、悪人はただむなしく死んでいきます。
20 強情っ張りは神様にきらわれます。神様が好きなのは正しい人です。
21 悪人はいつか必ず罰せられます。同様に、神様は正しい人の子供を必ず助けてくださいます。
22 みかけは美人でも浅はかで慎みがないのは、まるで豚がダイヤのネックレスをしているようなものです。
23 正しい人は幸せをつかみ、悪人は激しい怒りを買います。
24 惜しげなく人に施して、ますます金持ちになる人もあれば、財布のひもをぎゅっと締めていながら、文無しになる人もいます。物惜しみしない人が金持ちになります。人をうるおして自分もうるおうからです。
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26 値上がりするまで穀物を売り惜しみする者は恨まれ、皆が困っている時にそれを売り出す人は喜ばれます。
27 良いことをしようとひたすら努力する人は神様に愛され、悪いことばかりに熱中する者はきらわれます。
28 金に頼ると失敗します。神様に頼れば、若木がすくすく生長するように、何もかもうまくいきます。
29 家族を怒らせるようなばか者は、やがて大事なものまでなくし、ついには知恵ある人の使用人になりさがります。
30 神様を信じる人はいのちの実のなる木を育て、知恵ある人は人のたましいを破滅から救います。
31 神様を信じる人がこの世で報いを受けるなら、悪人が報いを受けるのは当然です。
1 人の言うことを聞く気がなければ、教わることはできません。懲らしめに耳をふさぐ者はばかです。
2 神様は正しい人を祝福し、悪人を罰します。
3 悪いことをして成功する者はいません。成功するのは正しい人だけです。
4 良い妻は夫の誇り、悪い妻は夫に肩身のせまい思いをさせ、事々に足を引っ張ります。
5 正しい人の考えは正直一筋ですが、悪人はうそと偽りでこり固まっています。
6 悪人は何かというと人を責め、神様を恐れる人は人をかばいます。
7 悪人は必ず滅び、正しい人が最後には勝ちます。
8 物事のよくわかる人は、だれからもほめられ、ひねくれ者はみんなに軽べつされます。
9 お高くとまって働きもせず、食うにも事欠くより、つまらない仕事でもまじめに働き、食にありつくほうがましです。
10 正しい人は家畜のことにまで細かく気を配ります。しかし神様を恐れない人は、うわべは親切そうでも思いやりがありません。
11 まじめにこつこつ働けば生活は楽になります。ぶらぶら遊んでいるのはばか者だけです。
12 ひねくれ者は仲間の分け前までほしがり、正しい人は自分の物をなげうってでも人を助けます。
13 うそをつくとあとで苦しみますが、正直者にはそんな心配はありません。
14 ほんとうのことを言う人も、こつこつ働く人も必ず報われます。
15 ばか者は忠告を無視し、知恵ある人は人のことばに耳を傾けます。
16 ばか者はすぐかっとなり、知恵ある人は侮辱されても冷静です。
17 正しい人かどうかは正直さでわかり、不誠実な人はうそと欺きでわかります。
18 批評好きは人を傷つけ、知恵ある人のことばは人を慰めます。
19 ほんとうの事はいつまでも変わらず、うその鍍金はすぐにはげます。
20 悪いことをたくらむ者は、人をだますことで頭がいっぱいです。しかし良いことをする人は、いつも喜びでいっぱいです。
21 正しい人はどんな災いにも会わず、悪人には苦しみがつきまといます。
22 神様は約束をきちんと守る人は好きですが、破る人は大きらいです。
23 知恵のある人は知っていることでも黙っていますが、ばか者はばかさかげんを丸出しにします。
24 まじめにこつこつ努力する人は指導者になり、怠け者はいつまでたっても成功しません。
25 どんなに沈んでいる人も、励ましのひと言で気は軽くなります。
26 正しい人は悪いことをしませんが、悪人は滅びます。
27 無精者は、せっかく捕らえた獲物を料理するのも面倒がります。しかし勤勉な人は、見つけた物は少しもむだにせず、うまく利用します。
28 神様を信じる人は天国への道を歩いているので、死を恐れません。
1 知恵のある若者は父親の忠告を聞き、親をばかにする子は鼻であしらいます。
2 正しい人はよく考えて物を言うので訴訟に勝ちますが、陰険な人は争いを望みます。
3 自分を制するとはことばに気をつけることです。せっかちに言い返すと、何もかもぶちこわしになります。
4 怠け者は欲の皮だけ人一倍つっ張っていても、何も得られません。しかしこつこつ働く人は、裕福になります。
5 正しい人はうそを憎み、悪人はうそで身を固めて赤恥をかきます。
6 何よりもまず正しく生きることです。悪いことをすれば必ず身を滅ぼします。
7 自分で金持ちだと思っていても、実は貧しい人がいるかと思えば、貧乏だと思っていても、実は富んでいる人もいます。
8 金がなければ、身の代金めあてに子供を誘拐される心配もありません。
9 正しい人は明るく生き生きした毎日を送り、悪人は陰気くさい日陰の道を歩きます。
10 自分に自信がありすぎる人は、なかなか主張を曲げません。素直に忠告を聞き、もっと利口になりなさい。
11 賭事でもうけた金は羽が生えて飛んでいき、こつこつためた金は確実に増えていきます。
12 長いこと期待し続けるのはつらいものですが、待ちに待った夢が実現すると、たちまち生きているのが楽しくなります。
13 神様の教えをばかにすると苦しい目に会い、素直に守れば成功します。
14 知恵のある人の助言を聞くのは、泉の水を飲むようなものです。たちまち元気が出て、前にある落とし穴がよく見えるようになります。
15 物事のよくわかる人は高く評価され、裏切り者は苦い思いをします。
16 知恵のある人は先を見て動き、ばか者は目先のきかないことをわざわざ自慢します。
17 あてにならない人に伝言を頼むとめんどうが起き、信頼できる人に頼めばちゃんとことづけてくれ、事はうまくいきます。
18 正しい批判に耳を貸さないと、いつまでも貧乏でうだつが上がりません。聞くべきことをちゃんと聞けば必ず陽の目を見ます。
19 計画どおりにいくのは気持ちがいいものです。だからばか者は、まちがった計画でもなかなかあきらめません。
20 知恵のある人のそばにいれば知恵ある人になり、悪人のそばにいれば悪に染まります。
21 悪いことをすれば人にのろわれ、正しいことをすれば祝福されます。
22 正しい人は孫にまで遺産を残しますが、罪人の財産は、最後には神様を恐れる人のものになります。
23 貧しい人の畑でも土は肥えています。しかし不正をすれば、せっかく収入があっても、横取りされるのです。
24 子供を懲らしめない親はその子を心から愛していないのです。愛している子なら罰するはずです。
25 正しい人は生きるために食べ、悪人は食べるために生きます。
1 知恵のある女は自分の家を建て、ばかな女は懸命にこわします。
2 正しいこととは神様をたいせつにすること、罪を犯すとは神様をばかにすることです。
3 高慢な者はむだ口をたたいて自分の名誉を傷つけ、知恵のある人は役に立つことを語って人から尊敬されます。
4 働かなければ、手も汚れない代わりに収入もありません。
5 正直な証人はうそをつかず、偽証人はうそ八百を並べ立てます。
6 人をばかにする者に知恵は寄りつかず、物わかりのいい人には知恵のほうからやって来ます。
7 忠告してもらいたいなら、ばか者を相手にしないことです。
8 知恵のある人は先を見越し、ばか者は自分をごまかして事実を直視しません。
9 神様の教えを守らない者は罪を犯し、神様を恐れる人は人を思いやります。
10 悲しみでも喜びでも、ほんとうにわかるのは本人だけで、他人にはどうにもできません。
11 悪人は失敗し、神様を恐れる人だけが成功します。
12 だれでも、広く歩きやすい道が正しい道だと考えますが、それは死に通じる道です。
13 笑っても苦しみは隠せません。笑い終わると悲しみが残ります。
14 信仰をなくした人の生活はマンネリ化し、神様を恐れる人の生活には活気があります。
15 単純な人間だけが言われたことを鵜呑みにし、慎重な人は将来をよく考えて行動します。
16 りこうな人は用心深く危険を避け、ばか者は自信満々つき進みます。
17 短気な人はばかなことをし、忍耐強い人をきらいます。
18 ばか者の報いはばかにされること、りこうな人はりこうなことをします。
19 悪人は、いつかは神様を恐れる人に頭を下げます。
20 貧しいと隣近所にさえ相手にされず、金持ちだと友だちに不自由しません。
21 貧しい人を軽べつしてはいけません。そういう人に親切にすれば自分もしあわせになります。
22 悪いことをたくらむ者は道に迷い、良いことを計画する人は神様に愛され安全です。
23 まじめに働けば収入は増え、むだ話ばかりしていると貧しくなります。
24 知恵のある人は知恵をほめられ、ばか者はばかさかげんを軽べつされます。
25 ほんとうのことを言う証人は無実の罪をはらしてくれますが、うそつきの証人は平気で裏切ります。
26 神様を恐れ大切にする人は頼りがいがあるので、子供たちは安心して頼ります。
27 神様を恐れ大切にすることは、いのちの泉です。その水を飲めば生きる力がわきます。
28 国民が増えるのは王にとって名誉であり、減るのは王座が揺らぐしるしです。
29 りこうな人は腹を立てれば損だとわかっているので、ぐっと感情を抑えます。
30 心がおおらかだと長生きし、嫉妬深いと寿命を縮めます。
31 貧しい人をいじめるのは、その人たちを造った神様をばかにすること、貧しい人を助けるのは神様を大切にすることです。
32 神様を大切にする人は、死ぬ時にも心の拠り所がありますが、悪人は罪に押しつぶされます。
33 知恵は物わかりのいい人の心に住み、ばか者の注意を引くには懸命に叫ばなければなりません。
34 だれもが神様を恐れ、正しく生きれば国はよくなり、罪がはびこると国民は恥をかきます。
35 やるべきことを心得ている召使は王に好かれ、やっかい者の召使は王の怒りを買います。
1 穏やかに答えれば相手も気を静め、激しくやり返すとけんかになります。
2 良い教師は授業を楽しくし、だめな教師はくだらないことをまくし立てます。
3 神様は、あらゆる所で、悪人も正しい人も一人残らず見張っておられます。
4 やさしいことばは人を元気づけ、不平は人の気をくじきます。
5 ばかな子ほど父親の忠告を軽く見、りこうな子ほどひと言ひと言を熱心に聞きます。
6 正しい人は裕福になり、悪人はめんどうに巻き込まれます。
7 人を教えられるのは知恵のある人だけで、神様に背く者にはとてもできません。
8 神様は悪人の供え物を憎み、正しい人の祈りを喜ばれます。
9 神様は悪人の行ないをきらい、正しく生きようとする人を愛します。しかし中途で心変わりしたら、きびしい罰が待っています。素直に罰を受けなければ死ぬだけです。
10 -
11 地獄の底までお見通しの神様には、人の心など手に取るようにわかります。
12 人をばかにする者は、しかられるのをきらって、知恵のある人を煙たがります。
13 楽しければ顔も輝き、悲しければ顔もくもります。
14 知恵のある人は熱心に真理を求め、人をばかにする者はつまらないことに熱を上げます。
15 気が重いと何もかも悪く見え、気分がいいと何もかもよく見えます。
16 財産があるばかりにあれこれ気を使うより、貧しくても神様を信じながら生きるほうが幸せです。
17 憎い相手といっしょにビフテキをぱくつくより、愛する人といっしょにおかゆをすするほうが幸せです。
18 気の短い者はすぐけんかを売り、冷静な人はうまくその場を収めます。
19 怠け者は年中やっかい事をかかえ込み、正しい人は平和な一生を送ります。
20 物わかりのいい息子は父親を喜ばせ、言いつけに背く息子は母親を悲しませます。
21 ばかなことをして喜ぶのは、どこかが狂っている証拠です。物のわかった人は正しい道を踏みはずしません。
22 良い意見を出してくれる人が少ないと計画は失敗し、多いと成功します。
23 だれもが良い助言ができたらと思います。ここという時にぴったりのことが言えたら、どんなにすばらしいでしょう。
24 神様を恐れる人の道は天国へ上る道。地獄からはどんどん遠ざかります。
25 神様は高慢な者を破産させ、未亡人のめんどうを見てくださいます。
26 神様は悪人の計画を憎み、親切なことばを喜ばれます。
27 不正な手段で金をもうけると家族みんなが不幸になり、わいろを憎めば必ず幸せになります。
28 正しい人はよく考えてから物を言い、悪人は前後の見境もなく悪態をつきます。
29 神様は悪人を相手にせず、正しい人の祈りを聞かれます。
30 生き生きした目と良い知らせとは、人を喜ばせ、力づけます。
31 ためになる批判をどんどん取り入れるのは利口な人です。耳の痛いことを喜んで聞かないと、自分をだめにします。
32 -
33 神様を恐れ、謙そんに生きる人は知恵を身につけ、人からもほめられます。
1 人は計画を立てますが、その結果を決めるのは神様です。
2 自分が正しいと思うのは簡単です。しかし、神様は納得なさいません。
3 自分でしようと思わず、神様に任せなさい。そうすればうまくいきます。
4 神様はすべてのものを目的があってお造りになりました。悪者でさえ、罰するために造られたのです。
5 神様は高慢な人が大きらいです。そういう人は必ず罰せられます。
6 思いやりと真心があれば罪は除かれ、神様を恐れる気持ちがあれば悪いことに手を出しません。
7 神様を喜ばせようとしさえすれば、その人の最大の敵も、神様が味方に変えてくださいます。
8 人をだましてぼろもうけするより、わずかずつでも正直にかせぐほうがましです。
9 神様の考えを無視して、計画を立ててはいけません。
10 神様は正しい裁判ができるように王を助けるので、王はまちがったことを言いません。
11 正直に商売すること、それが神様の決めた原則です。
12 王が悪いことをしたら大へんです。正しく治めてこそ、その地位は長続きするのです。
13 国民が正直に生きると王は喜びます。
14 王を怒らせるのは死刑を宣告されるようなものです。知恵のある人は王の怒りをうまくなだめます。
15 王を喜ばせる者は目をかけられます。
16 知恵は金よりもすばらしく、理解力は銀よりもすばらしいものです。
17 神様を恐れる人は悪いことをしません。それが安全な生き方です。
18 プライドが高すぎると身を滅ぼし、なまいきなことばかりしていると失敗します。
19 金持ちになってお高くとまっているより、貧しくても謙そんなほうが幸せです。
20 神様は言うことを聞く人を祝福なさいます。だから、神様に頼れば幸せになるのです。
21 知恵のある教師は物わかりがよく、魅力的な教師は最高です。
22 知恵のある人は生きる喜びにあふれ、ばか者はばかなために苦しみます。
23 知恵のある人のことばは的を射て説得力があります。
24 親切なことばは、はち蜜のように甘く、人を元気づけます。
25 広く歩きやすい道は、だれもが正しい道だと思います。しかし、その終点は死です。
26 食べるために働く気を起こさせるなら、ひもじさも役に立ちます。
27 怠け者の手は悪魔の手、その口は悪魔の口です。
28 悪人は争いを起こし、陰口を言う人は親友とも気まずくなります。
29 悪人は仲間をつくるのが大好きで、人を悪いことに誘い込みます。
30 悪人は心の中で悪いことをたくらみ、うまくいくと、してやったりとすましています。
31 白髪は何よりもすばらしい冠です。神様を恐れる人にそれが目立ちます。
32 英雄よりも自分を抑える者のほうが強く、軍隊を自由に動かす指揮官よりも自分を制する者のほうが力があります。
33 人はくじを引きますが、その結果を決めるのは神様です。
1 けんかしながら毎日ビフテキをぱくつくより、冷や飯を仲よく食べるほうがましです。
2 物のわかる使用人は主人のどら息子を監督し、財産の分け前をもらいます。
3 銀や金は火で精錬しますが、人の心をきよめるのは神様です。
4 悪人は悪人同士でつき合い、うそつきはうそつき同士でつき合います。
5 貧しい人をばかにするのは、その人を造った神様をばかにするのと同じです。神様は人の不幸を喜ぶ者を罰せられます。
6 孫は老人の自慢の種、父親は子供の尊敬の的です。
7 神様に背く者がほんとうのことを言うとは思われず、王たる者がうそをつくとは思われません。
8 わいろには魔力があり、だれが使っても効果があります。
9 思いやりのある人は人のまちがいを水に流し、いつまでもこだわる者は親友までも失います。
10 物わかりのいい人は一度しかれば十分です。それだけで、聞き分けのない者の背を百ぺんむち打つより効き目があります。
11 悪人は何にでも背くために生き、きびしい罰を受けます。
12 ばかなことをしていい気になっている者に会うより、子を取られた雌熊に会うほうがよほど安全です。
13 よくしてもらいながら、その好意を裏切る者はのろわれます。
14 いったん火のついたけんかは、なかなか収まりません。だから初めから、けんかしないことです。
15 まちがいを正しいことだと言い、正しいことをまちがいだと言う者は、神様に憎まれます。
16 真理を学ぶ気がなければ、いくら学費を払っても意味がありません。
17 ほんとうの友だちは決して裏切りません。兄弟は困った時に助け合うためにいるのです。
18 考えの足りない者は気安く連帯保証人になり、人の借金の責任を負います。
19 何にでも逆らう者はけんかが大好きで、うぬぼれ屋は問題をほじくり出します。
20 悪人はだれにでも疑いの目を向け、いつも面倒に巻き込まれます。
21 言いつけに背く者の父親には、生きる楽しみがありません。
22 心がうきうきすれば体も健康になり、気がふさげば病気になります。
23 買収されて法を曲げるのはよくありません。
24 物事のよくわかる人は知恵から目を離さず、ばか者はぼんやり遠くを眺めます。
25 言いつけに背く子は親泣かせです。
26 正しい人が正しいことをしたと言って罰するのは、ばかもいいとこです。
27 りこうな人は無口で、すぐにかっとなったりしません。だから、ばかな人でも黙っていればりこうに見え、大いに得をします。
28 -
1 自分のことしか考えない者は、あらゆる規則に盾をつき、自分のやり方を押し通します。
2 神様の教えに背く者はただ大声でわめきたいだけで、事実など、どうでもいいのです。
3 悪いことをすれば必ず恥をかきます。
4 知恵のある人は、深い流れのように味わいのあることを言います。
5 裁判官が悪者をかばい、無実の者を罰するのはよくありません。
6 ばか者は何かというとけんかをします。彼の口は破滅のもとで、いつも危ない橋を渡ります。
7 -
8 陰口はよだれの出そうなごちそうのように、大いに食欲をそそります。
9 怠け者はサボリ屋の兄弟です。
10 神様は絶対安全なとりで、正しい人はその中に逃げ込みます。
11 金持ちは浅はかにも、「金がすべてだ。金さえあれば絶対安全だ」と思っています。
12 高慢になると身を滅ぼし、謙そんになると人からほめられます。
13 よく聞きもしないで早合点すると、赤恥をかきます。
14 勇気があれば病気にも負けません。しかし、勇気がなくなったらおしまいです。
15 知識のある人は、いつも新しいことを知ろうと努力します。
16 わいろは奇蹟を起こします。金さえ積めば地位ある人にも会えるのです。
17 だれの話でも、他の人が裏を明かし、全貌がわかるまでは、もっともらしく思えます。
18 いくら言い争っても埒があかない時は、くじで決めなさい。そうすれば丸く収まります。
19 堅固な城を攻め落とすより、けんかした友だちと仲直りするほうが大へんです。怒った相手は、頑としてあなたを受けつけません。
20 忠告するのが上手な人は、ごちそうをたらふく食べた時のような満足感をいつも味わいます。
21 おしゃべり好きはおしゃべりの後始末をさせられます。うっかりまちがったことを言って死ぬこともあるのです。
22 妻を見つける人は幸せ者です。妻は神様からのすばらしい贈り物です。
23 貧しい人は拝むようにして頼み、金持ちは軽べつしきって答えます。
24 友だちのふりをする友人もいれば、実の兄弟より親しい友人もいます。
1 人をだまして金持ちになるより、貧しくても正直に生きるほうが幸せです。
2 よく調べもせずに突っ走るのは、失敗のもとです。
3 人は自分の不注意でチャンスをつぶしては、それを神様のせいにします。
4 金持ちには友だちがたくさんできますが、貧しい人にはだれも寄りつきません。
5 偽証すれば罰せられ、うそをつけば罰があたります。
6 気前のいい人は大ぜいの人に好かれ、だれとでも友だちになります。
7 貧しいと、友だちばかりか兄弟にまでそっぽを向かれます。どんなに呼んでも、去った人は戻りません。
8 知恵のある人は、自分のいちばん大事な仕事を愛して成功します。
9 偽証すれば罰せられ、うそをつけば捕まります。
10 ばか者が成功し、使用人が主人をこき使うのは、ふさわしくありません。
11 りこうな人は、侮辱されてもぐっとこらえて信用を得ます。
12 王の怒りはライオンのうなり声のように恐ろしく、やさしいことばは草に降りる露のように気持ちのいいものです。
13 言いつけに背く子はやっかい者、文句ばかり言う妻は、したたり続ける雨もりのように我慢がなりません。
14 父親が残せるのは家と財産、神様の贈り物はりこうな妻です。
15 怠けて眠りこけていると、そのうち飢えます。
16 いのちが惜しければ命令を守りなさい。命令を無視する者は死にます。
17 貧しい人に金を恵むのは、神様に貸すのと同じです。あとでたっぷり利息がついて戻ってきます。
18 まだ望みのあるうちに子供を懲らしめなさい。放っておいて、その一生を台なしにしてはいけません。
19 短気な者が失敗したら、自分で後始末させなさい。一度でも助けてやるとくせになります。
20 忠告はできるだけ聞いて、賢く生きなさい。
21 人は計画を立てますが、その成り行きを決めるのは神様です。
22 親切な人はだれにでも好かれます。貧しくても、うそつきよりはましです。
23 神様を恐れることは、しあわせで安全な生活の鍵です。
24 目の前に食べ物があるのに、口に入れようともしない怠け者がいます。
25 人をばかにする者を罰すればいい見せしめになり、知恵のある人をしかるとますます利口になります。
26 親に乱暴する者はいい恥さらしです。
27 まちがっていると思う教えを聞くのはやめなさい。
28 偽証人は正しい裁判をばかにし、こりずにまた罪を犯します。
29 法律をばかにして守らない者は、きびしく罰せられます。
1 酒を飲むと気が大きくなり、酔っぱらってけんかになります。酒に飲まれて失敗する人はばかです。
2 王が怒るとライオンがほえるようです。その怒りを買うといのちは危うくなります。
3 争いを避けるのは名誉なことです。けんか好きなのはばか者だけです。
4 冬のうちに耕しておかないと、刈り入れ時になっても収穫はありません。
5 人が心の中で考えていることを、知恵のある人はうまく引き出して役立てます。
6 人はだれでも、自分を頼りになる友だと言いますが、ほんとうにそう思っているのでしょうか。
7 子供にとっていちばんの遺産は、正直に生きることを教わることです。
8 裁判の席につく王は、あらゆる証拠を注意深く調べ、ほんとうのことと嘘とを見分けます。
9 「心を入れ替えたから、もう潔白だ」と、だれが言えるでしょう。
10 神様はごまかしや嘘が大きらいです。
11 小さな子供でも、行ないが正しいかどうかを見れば性格がわかります。
12 目が見え、耳が聞こえるだけでも、神様に感謝しなさい。
13 眠ってばかりいると貧乏神に取りつかれます。目を覚まし力いっぱい働けば、食べるに事欠きません。
14 人は、値切る時には「こんな物どこがいいんだい」とけちをつけても、買ってしまうと「すごい掘り出し物だぜ」と自慢します。
15 金や宝石を持っているより、物事をよくわきまえているほうが、ずっとすばらしいことです。
16 見ず知らずの人に金を貸すと、それっきりになる恐れがあります。
17 人をだまして喜んでいる人がいます。しかし、だまし取った金で買ったケーキは、口の中でじゃりに変わります。
18 計画を立てる時は人の意見をよく聞き、戦いを始めるのは皆が賛成してからにしなさい。
19 おしゃべり好きにうっかり秘密をもらすと、世界中に宣伝されます。
20 親をのろう者は死ななければなりません。
21 思わぬ大金が転がり込むと、かえって不幸になることがあります。
22 悪いことをされても仕返ししてはいけません。神様が片をつけてくださるのを待ちなさい。
23 神様はごまかしや嘘が大きらいです。
24 神様がついているのだから、余計な心配はせずに、何もかも任せなさい。
25 よく考えもしないで神様に約束すると、あとで大へんな目に会います。
26 知恵のある王は犯罪をなくすために、犯人をきびしく罰します。
27 良心は心の中をはっきり照らして、隠れた思いを明るみに出す、神様の光です。
28 正しく思いやりのある王が治める国は、何があってもびくともしません。
29 若い人のいいところは若さにあふれていること、老人のすばらしいところは経験が豊かなことです。
30 体罰を加えるのは、二度と悪いことをしないように教えるためです。
1 水がどこにでも流れ込むように、神様は王の心を思いのままに動かされます。
2 どんな行ないでも、もっともらしい理由をつければ正しく見えますが、神様はどんなつもりでそうしたかを問題にされます。
3 供え物をするより、正しい人であるほうが、よっぽど神様に喜ばれます。
4 われこそはと鼻にかけることも、やたらに物を欲しがることも、悪いことをすることも、みな罪です。
5 しっかりした計画を立てれば確実にもうかり、あわてると損をします。
6 悪いことをしてもうけた金はすぐなくなります。だったらどうして、危ない橋を渡るのですか。
7 悪人は人をだましてばかりいますが、最後には自分で自分の首を締めます。
8 行ないを見ればその人がわかります。悪人は悪いことをし、正しい人は神様の教えを守るのです。
9 気むずかし屋の女とりっぱな家に住むより、屋根裏部屋のすみっこで暮らすほうがましです。
10 悪人は人を傷つけるのが大好きで、親切にしようなどとは、これっぽっちも考えません。
11 人が罰せられるのを見て、初めて悪いとわかるのはばか者です。知恵のある人は聞くだけでちゃんとわかります。
12 神様を恐れる人は悪者が滅ぶのを見て、その人は悪者であるとわかります。
13 貧しい人を助けない者は、自分が困った時に助けてもらえません。
14 贈り物をすれば、怒っている人も機嫌を直します。
15 正しい人は喜んで正しいことをし、悪人を恐れさせます。
16 わからず屋のろくでなしは、のたれ死にするしかありません。
17 毎日遊び暮らしていると貧しくなります。酒やぜいたく品に金がかかるからです。
18 最後に勝つのは、悪人ではなく正しい人です。
19 口うるさく不平ばかりこぼす女といるより、砂漠にでも住むほうがましです。
20 知恵のある人は将来に備えて貯金をし、ばか者は考えもなしに金を使います。
21 正しく思いやりのある者になろうとする人は、充実した生活を送り、人からもほめられます。
22 知恵のある人は強い相手と戦っても負けません。とりでに立てこもる敵も見事に打ち負かします。
23 いらぬ口出しをしなければ、めんどうに巻き込まれることもありません。
24 われこそはと思っている者は自分を鼻にかけ、人をばかにします。
25 怠け者は働きもしないで、やたらに物を欲しがり、人をうらやむことしか知りません。しかし神様を恐れる人は、喜んで人に与えます。
26 -
27 神様は悪人の贈り物が大きらいです。買収の下心がある時はなおさらです。
28 偽証すれば罰せられ、正直に証言すれば安全です。
29 悪人は強情ですが、神様を恐れる人は、悪いとわかれば素直に考え直します。
30 どんなに知恵のある人でも、どんなに良い教育を受けた人でも、神様には歯が立ちません。
31 さあ、戦う準備をしなさい。しかし、勝たせてくださるのは神様です。
1 財産よりも名声を大事にしなさい。金で名声は買えません。
2 金持ちも貧しい人も、神様の前では同じです。どちらも神様がお造りになったからです。
3 注意深い人はちゃんと見通しを立て、失敗しないように準備します。考えの足りない者は盲めっぽうに進んで、あとで苦しみます。
4 謙そんで神様をたいせつにする人は、人からもほめられ、一生なに不自由なく暮らせます。
5 神様の教えに背く者の道には、危険な罠がいっぱいです。自分をたいせつにする人は決して近寄りません。
6 子供の時に正しい生き方を教えておけば、年をとってからも変わりません。
7 貧しい人が金持ちに押さえつけられるように、借金した相手には頭が上がりません。
8 悪い支配者は必ず災いに会い、権力を失います。
9 親切な人は貧しい人に食べ物をわけて喜ばれます。
10 人をばかにする者を追い出せば、みんなうちとけて、争いも口げんかもなくなります。
11 きよい心を愛し、良いことを語る人は、王のほうから友だちになってくれます。
12 神様は正しい人を守り、悪人の計画をだめにされます。
13 怠け者は「仕事になんかとても行けないよ。外に出たら、通りでライオンに食い殺されるかもしれないじゃないか」と言いわけします。
14 売春婦は危険な罠、神様にのろわれた者はやすやすと引っかかります。
15 若者は反抗心でいっぱいですが、正しく罰すれば素直になります。
16 貧しい人からせしめたり、金持ちにわいろを贈ったりして財産をつくっても、必ず貧しくなります。
17 神様を信じて任せなさい。知恵のことばを聞いて忘れずに守りなさい。それは、自分の益になるばかりでなく、人にも教えるためです。
18 -
19 -
20 私はまちがったことを言ったことはないのだから、私の言うことを信じて、そのとおり人にも教えなさい。
21 -
22 貧しい人や病人のものを横取りしてはいけません。神様が見ておられます。そんなことをする者は必ず罰せられます。
23 -
24 すぐに腹を立てるばか者には気をつけなさい。へたに近寄ると巻き添えをくいます。
25 -
26 手もとに余分な金もないのに、人の保証人になってはいけません。他人の借金の形に、全財産はおろか布団まで取り上げられたらどうするのです。
27 -
28 先祖代々の地境をかってに変えるのは、どろぼうと同じことです。
29 まじめにいい仕事をする人は、必ず出世します。
1 金持ちといっしょに食事する時は、どんなにごちそうが並んでいても、ガツガツ食べてはいけません。もてなしておいてまんまと買収するのが、連中の手だからです。そんな所に招待されても何にもなりません。
2 -
3 -
4 金持ちになろうとあくせくするのは時間のむだです。そうやってもうけても、札束はすぐに羽が生えて飛んで行くからです。
5 -
6 悪人とつき合うとばかを見ます。気に入られたいとか、贈り物をもらいたいとか思ってはいけません。いかにも親切そうに見せかけて、ほんとうはあなたを出汁にしているのです。彼らのごちそうは、食べると気分が悪くなり、結局は吐き出してしまいます。だから礼を言ったことさえ、ばからしくなるのです。
7 -
8 -
9 忠告に逆らう者に言い聞かせてもむだです。どんなにためになることを言っても、そっぽを向くだけです。
10 先祖代々の地境をかってに変えて、みなしごの土地を横取りしてはいけません。彼らには神様がついておられるからです。
11 -
12 耳の痛いことばも喜んで聞き、ためになることはどんどん取り入れなさい。
13 子供はきびしく育てなさい。むちで打っても死にはしませんが、甘やかすと、やがて地獄に落ちることになります。
14 -
15 「息子よ、おまえが物のわかる人間になってくれたら、どんなにうれしいだろう。あまりうれしくて、おまえの意味深いひと言ひと言に、胸がおどるだろう。」
16 -
17 将来は希望にあふれているのですから、悪人をうらやまず、いつも神様を恐れて生活しなさい。
18 -
19 知恵を身につけ、神様を信じる道をまっすぐ進みなさい。大酒飲みや大食いとつき合ってはいけません。そんなことをしていると貧乏になるばかりです。おまけに怠けぐせがついて、ろくな物も着れなくなったらどうするのです。
20 -
21 -
22 父親の忠告を聞き、経験をつんだ母親をたいせつにしなさい。
23 どんな犠牲をはらっても、ほんとうのことを知りなさい。物事を正しく判断できる力をしっかり身につけるのです。
24 神様を恐れる人の父親はしあわせ者、知恵のある子は父親の自慢の種です。これ以上の親孝行はありません。
25 -
26 売春婦に近寄ってはいけません。彼女は狭くて深い墓穴のようにぽっかり口を開けて、あわれな犠牲者が落ちるのを待っています。まるで強盗のように待ち伏せて、男たちに妻を裏切らせるのです。
27 -
28 -
29 悩みと悲しみに押しつぶされているのはだれですか。けんかばかりしているのはだれですか。血走った目をし、生傷の絶えないのはだれですか。それは、飲み屋に入り浸って酒ばかり飲んでいる者です。
30 -
31 細かくあわ立つぶどう酒の赤い色、こくのある味にだまされてはいけません。
32 それはあとで、毒蛇やまむしのようにかみつくからです。
33 酔っ払うと物がまともに見えず、何を言っているかわからなくなり、普通の時なら恥ずかしくてとても言えないようなことを、ペラペラしゃべります。
34 また、ちゃんと歩くこともできず、しけに会って揺れるマストにしがみつく船乗りのように、あっちへふらふら、こっちへふらふらよろめくのです。
35 そして、「なぐられたなんて、ちっとも気がつかなかったなあ。まあいいや、もう一杯飲みに行こうぜ」とすまして言うのです。
1 神様を信じない連中をうらやんではいけません。仲間になろうと思ってもいけません。
2 彼らは毎日毎日、人に乱暴し、だますことに明け暮れているのです。
3 事業を始める時は、よく考えてきちんとした計画を立て、がっちり基礎を固めなさい。こうして事実をしっかり見きわめながら進めば、成功まちがいなしです。
4 -
5 知恵のある人は力のある人より強く、知恵は力より優れています。
6 戦いに出かける時は、知恵のある人の意見を聞いてからにしなさい。助言する人が大ぜいいれば安心です。
7 神様に背く者には、知恵は高すぎて買えません。だから、人前で意見を言わせてもらえません。
8 悪いことをたくらむのも、それを実行するのも、同じように悪いことです。
9 神様に背く者は悪い計画ばかり立て、人をばかにする者は世界中の人にきらわれます。
10 逆境のとき苦しみに耐えられないような者は弱虫です。
11 無実の罪で死刑を宣告された人を助けなさい。その人が殺されるのを、黙って眺めていてはいけません。「ちっとも知らなかった」ととぼけても、神様の目はごまかせません。神様はそれぞれの行ないにふさわしく報いられるのです。
12 -
13 はち蜜が食欲をそそるように、知恵もりこうになりたいという意欲を起こさせます。それがあれば、希望にあふれた将来が約束されるのです。
14 -
15 悪者よ、正しい人に手出しをしてはいけません。正しい人は七度倒れても、そのたびに起き上がることを知らないのですか。しかしおまえを倒すには、一度で十分です。
16 -
17 敵が苦しむのを喜んではいけません。失敗したからといって、うれしがってはいけません。
18 そんなことをしたら神様が気を悪くし、彼らを罰するのをやめるかもしれません。
19 悪人をうらやみ、その財産を欲しがってはいけません。悪人の最後は目に見えているからです。
20 -
21 神様と王の前では注意深く行動しなさい。過激な連中とつき合ってはいけません。彼らのいのちは短く、思いもよらない災いに会うからです。
22 -
23 さらに幾つかのことを教えましょう。貧しい人を有罪とし、金持ちを赦すのはよくありません。
24 悪者に向かって「無罪だ」と言う者は、大ぜいの人にのろわれます。
25 反対に、悪者の罪をはっきり指摘する人は、だれからも感謝されます。
26 率直に答えてもらえるのは、ありがたいことだと思いなさい。
27 家を建てるのは、仕事がうまくいってからにしなさい。
28 無実の人に、わざと不利な証言やうその証言をしてはいけません。「いい機会だから、これまでのお返しをしてやろう」と考えてはいけません。
29 -
30 怠け者の畑のそばを通ったら、いばらと雑草だらけで、おまけに柵もこわれています。
31 -
32 これを見て大いに勉強になりました。「もうちょっと眠り、もうちょっと昼寝し、もうちょっと休もう。」
33 -
34 こんな生活をしていると、どんどん貧しくなり、どうにもならなくなります。
1 次にあげるソロモン王の教訓は、ユダのヒゼキヤ王〔ソロモンより二百年のちの王〕に仕えた人々が見つけ、書き写したものです。
2 物事を秘密にするのは神様の特権、それを探り出すのは王の特権です。だから、天の高さや地の深さ、それに王の考えを知ることはできません。
3 -
4 銀からかすを除けば良い入れ物ができ、宮廷から心の腐った役人を追い出せば正しい政治ができます。
5 -
6 勢力のある貴族か何かのように、ずうずうしく王の前に出てはいけません。そんなことをして列の最後に回され、みんなの前で恥をかくより、呼ばれるまでじっと待つほうがりこうです。
7 -
8 かっとなり、よく考えもせずに人を訴えてはいけません。引っ込みがつかなくなり、おまけに裁判にも負けたらどうするのですか。そんな恥をかかないためにも、まず二人だけでよく話し合いなさい。他人に話して名誉毀損で訴えられたら、謝っただけではすみません。
9 -
10 -
11 ほんとうに必要な時に忠告するのは、銀の器に金のりんごを盛るようなものです。
12 正しい批判を聞くのは、勲章をもらうようにありがたいものです。
13 使用人がよく言いつけを聞いてくれるのは、真夏のすずしい日のように気持ちのいいものです。
14 贈り物をすると約束しながらすっぽかす者は、雨を一滴も降らせずに砂漠を横切る雲のようです。
15 小さな水のしずくでも、長い間には堅い岩をけずります。同じように、じっとしんぼうしていれば、最後には必ず勝つのです。
16 いくら好きな物でも、食べすぎたら気持ちが悪くなります。
17 近所だからといって、人の家にあまり通いすぎると煙たがられます。
18 うそを言いふらすのは、斧を振り回し、刃物を持って切りかかり、鋭い矢を射かけるのと同じです。
19 あてにならない人に頼るのは、痛む歯でかみ、折れた足で走るようなものです。
20 気が沈んでいる人のそばではしゃぐのは、寒さに震えている人の上着を盗み、傷口に塩をすり込むようなものです。
21 敵がお腹をすかせていたら食べさせ、のどが渇いていたら飲ませなさい。そうすれば、相手は恥ずかしい思いをし、あなたは神様からほうびをいただけます。
22 -
23 北風が吹くと寒くなるように、陰口をたたかれると腹が立ちます。
24 怒りっぽい女と大邸宅に住むより、屋根裏部屋のすみっこで暮らすほうがましです。
25 遠くの人からうれしい知らせをもらうのは、のどが渇いた時に冷たい水を飲むようなものです。
26 神様を恐れる人が少しでも悪者の言い分を認めるのは、井戸にごみを投げ込むようなものです。
27 どんなに良い物でも、食べすぎは体に毒です。同じように、人からほめられるのはすばらしいことですが、それを意識しすぎるのはよくありません。
28 自分の心をどうにもできない人は、堀をうめた城のように戦う力がありません。
1 ばか者がほめられるとしたら、真夏に雪が降り、太陽が西からのぼっても不思議はありません。
2 雀やつばめは、すいすい飛び回っている限りだれにも害を与えないように、理由もなく人をのろっても、少しも効き目はありません。
3 ろばはくつわで、馬や反対ばかりする者にはむちで、言うことを聞かせます。
4 反対する者と議論する時は、向こうのペースにのせられないように気をつけなさい。そうでないと、同じような愚か者になります。ばかなことを言う相手には、とぼけた返事をして、うぬぼれを打ち砕いてやりなさい。
5 -
6 反対する者を信用してことづけを頼むのは、自分で足を切り、毒を飲むようにばかげています。
7 どんなにもっともらしく語っても、ばか者の言うことは、中風の足のように役に立ちません。
8 反対する者に高い地位を与えるのは、銃に弾をこめるように危険です。
9 酔っぱらいがいばらをにぎっても痛さを感じないように、反対する者が教訓を語っても、少しも心に訴えません。
10 腕はよくても言うことを聞かない工員より、新米の工員のほうがいい仕事をすることがあります。
11 犬が自分の吐いた物をまた食べるように、ばか者は何度でもばかなことをします。
12 ばか者より始末の悪い者、それはうぬぼれ屋です。
13 怠け者は仕事にも出かけず、「外にライオンがいるかもしれないぜ」と言いわけします。
14 ちょうどドアが蝶番で回るように、ベッドの上でごろごろしています。
15 おまけに皿から口に食べ物を運ぶことさえ面倒がります。
16 それでいて、知恵のある人を七人束にしたより利口だとうぬぼれるのです。
17 関係もないことに口出しするのは、犬の耳を引っ張るのと同じくらい、ばかげています。
18 人をだましておきながら、「なに、ちょっとからかっただけさ」としらばくれる者は、手あたりしだい物を投げつける気が変になった人のように危険です。
19 -
20 たきぎがなければ火は消え、うわさがやめば争いもなくなります。
21 マッチ一本で簡単に火がつくように、けんか好きはすぐにけんかを始めます。
22 うわさ話はおいしいごちそうのように食欲をそそります。
23 素焼きの土器でも、きれいな上薬をかければ上等に見えるように、お世辞がじょうずだと悪意を隠せます。
24 憎しみをいだく者も、表面は愉快そうにしています。しかし信じてはいけません。うまいことを言われても油断しないようにしなさい。心の中では、あなたをのろっているからです。どんなに親切ぶっても憎しみは隠せません。
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27 罠をしかければ自分がかかり、人に向かって石をころがすと、戻って来た石の下敷きになります。
28 お世辞は憎しみが形を変えただけで、人をひどく傷つけます。
1 きょう一日、何が起こるかわからないのに、あすの予定を得意になって話してはいけません。
2 自分で自分をほめるより、人からほめられるようにしなさい。
3 神様に背く者は、思いどおりにならないとすぐ腹を立て、手のつけようがありません。
4 怒られるよりも、嫉妬されるほうがこわいものです。
5 愛するあまり、悪いことをしても何も注意しないより、しかる時ははっきりしかるほうがいいのです。
6 敵にうわべだけ親切にされるより、友だちに傷つけられるほうがましです。
7 お腹がいっぱいだと、どんなごちそうでもまずく感じますが、腹ぺこだと何でもおいしく食べられます。
8 家を離れてあちこち移り歩く人は、巣を離れてさまよう鳥のようです。
9 友だちに励まされるのは、香水をつけたように気持ちのいいものです。
10 自分の友だちでも父親の友だちでも、友だちは大事にしなさい。そうすれば、いざという時に遠くの親類をあてにしなくてすみます。
11 物わかりのいい人間になりなさい。そうしたら、私もどんなにうれしく、鼻が高いことでしょう。
12 何かを始める時、物事のよくわかる人はきちんと見通しを立てますが、考えの足りない人は向こう見ずに手をつけて失敗します。
13 見ず知らずの人の借金を立て替える以上に危ない賭はありません。
14 朝まだ暗いうちに大声であいさつすると、いやがられます。
15 怒りっぽい女は、いつまでもしたたり続ける雨もりのようです。
16 風を止めることも、油でぬるぬるした手で物をつかむこともできないように、彼女のぐちを止めることはできません。
17 鉄で鉄を打つと火花が散るように、友だち同士の熱のこもった議論は、互いの刺激となります。
18 果樹園の番人がそこの果物を食べるように、人のために働く者が給料をもらうのは当然です。
19 顔を映すのは鏡ですが、人のほんとうの心はどんな友だちを選ぶかでわかります。
20 野心と死には終わりがありません。
21 銀と金の純度はるつぼでテストされ、人は、ほめられた時にどのような態度をとるかでテストされます。
22 神様の教えに背くばか者につける薬はありません。
23 財産はすぐなくなり、王位もいつまでも続きはしません。だから収入がいくらあり、家畜は元気かどうか気をつけなさい。
24 -
25 牧草を刈り取り、二番草も取ったあと、山の草を集めなさい。そうすれば、子羊の毛も山羊の乳も十分に取れ、家族の生活には困りません。
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27 -
1 悪者は追われもしないのに逃げ回りますが、神様を恐れる人にこわいものはありません。
2 国民が平気で悪いことをするようになると、政府は簡単に倒れますが、物事のよくわかるまじめな指導者がいれば、国は安全です。
3 貧しい人が自分より貧しい人をいじめるのは、激しい流れが、あっという間に最後の頼みの綱を押し流すようなものです。
4 法律に文句を言うのは悪者をほめるのと同じです。法律を守ることが悪者と戦うことです。
5 悪人は、正しいことをするのがどんなに大切なことかわかりませんが、神様の教えを守ろうとする人はよくわかります。
6 うそつきの金持ちになるより、貧しくても正直に生きるほうがずっと幸せです。
7 知恵のある若者はきちんと規則を守り、非行少年は父親に恥をかかせます。
8 貧しい人からしぼり取った金は、巡り巡って、彼らに親切にする人のものになります。
9 教えをばかにする者の祈りは、かなえられません。
10 神様を恐れる人を悪い仲間に誘う者はのろわれ、正しく生きる人を励ます人はだれにも好かれ、尊敬されます。
11 貧しくても知恵のある人は、金持ちだとうぬぼれている人がほんとうは貧しいことを見抜きます。
12 神様を恐れる人が成功するとだれもが喜び、悪人が成功するとがっかりします。
13 悪いところを認めない者は成功しませんが、素直に認め、直そうとする人には、別のチャンスが転がり込みます。
14 神様をたいせつにする人はしあわせになり、神様のことなど気にもかけない者はめんどうに巻き込まれます。
15 貧しい人にとって、悪い支配者は襲いかかるライオンや熊のように恐ろしいものです。
16 力に物を言わせるのは、ばかな支配者です。金に動かされない正直な王が、長く国を治めるのです。
17 殺人者は良心に責められ、地獄へ落ちます。彼を止めてはいけません。
18 正しい人は災いに会っても助け出されますが、人をだますような者は滅ぼされます。
19 こつこつ働けば生活は楽になり、遊んでばかりいると貧乏神に取りつかれます。
20 正しいことをしようとする人は必ず報われ、金をもうけようとあせる者はすぐ失敗します。
21 金持ちをえこひいきするのは、一切れのパン欲しさにたましいを売り渡すことです。
22 金持ちになろうとあせる者は、かえって貧乏になります。
23 最後に感謝されるのは、お世辞ではなく率直な忠告です。
24 親のものを横取りして、「いったいどこが悪いんだい」ととぼけるのは、人殺しと同じです。
25 欲張りはけんかばかりしますが、神様に頼る人は幸せになります。
26 自分に頼るのはばかですが、神様の知恵に頼れば安全です。
27 貧しい人を助けておけば、いざという時に困りませんが、見て見ぬふりをすると恨まれます。
28 正しい人は、悪人が幅をきかせると隠れ、彼らが滅びると戻って来ます。
1 何度しかられても言うことを聞かない者は、突然たおれて二度と立ち直れません。
2 正しい人が治めると国民は喜び、悪人が権力を握ると嘆きます。
3 知恵のある子は父親をしあわせにしますが、売春婦とつき合う者は財産を使い果たして、親に恥をかかせます。
4 正しいことをする王は国をしっかり治め、金で動く王は国を滅ぼします。
5 調子のいいお世辞は罠です。悪人はそれに足をとられて転びますが、正しい人は近寄ろうともしないので安全です。
6 -
7 正しい人は貧しい人の権利も認めますが、神様を信じない者は気にもかけません。
8 ばか者はけんかの種をまき散らし、知恵のある人は事を丸く収めます。
9 ばか者と言い争っても、相手はかっとなり、感情をむき出しにして、こちらをばかにするだけです。
10 神様を恐れる人は、いのちをつけねらう者のためにも祈ります。
11 反対ばかりする者は頭にくるとすぐどなり、知恵のある人はじっと我慢します。
12 悪い指導者の回りには、悪い部下が集まるものです。
13 金持ちも貧しい人も、神様の前では全く同じように太陽の恵みを受けます。
14 貧しい人を差別せずに正しくさばく王は、長く国を治めます。
15 子供は、しかられ懲らしめられることで、何が悪いことかを知るのです。わがままいっぱいに育てると、あとで母親が恥をかきます。
16 支配者が悪いと国民も悪くなりますが、正しい人は必ず彼らの滅びを見届けます。
17 子供をきびしくしつければ、老後はしあわせに過ごせます。
18 神様を知らない国民は好き勝手に振る舞い、手がつけられませんが、国中の人が神様の教えを守ろうとする国は幸いです。
19 右から左に聞き流す者は、しかるだけでなく、懲らしめなければ言うことを聞きません。
20 短気な者に比べたら、ばか者のほうがまだましです。
21 使用人を子供のころから甘やかすと、息子みたいに大きな顔をするようになります。
22 短気な者はけんかの種をまき散らし、いつもめんどうに巻き込まれます。
23 自分を鼻にかけすぎるとたたかれ、謙そんにしているとほめられます。
24 悪いとわかっていながら、どろぼうに手を貸す者は、いつかは自分にいや気がさします。
25 人を恐れることは危険な罠ですが、神様に頼れば安心です。
26 正しい裁判をしてほしかったら、裁判官に取り入ろうとせず、神様に任せなさい。
27 正しい人は悪人のすることが、悪人は正しい人のすることが大きらいです。
1 次にあげるのは、マサの人(アラビヤ半島の中央部以東に住む、イシュマエルの子孫)でヤケの子アグルが、イティエルとウカルに教えたことです。
2 ああ神様!私はくたくたで、今にも死にそうです。おまけに、人間の資格さえないような大ばか者です。
3 だいいち神様はもとより、人間というものがわかりません。それがわかるのは神様だけです。
4 神様のほかにだれが、天と地の間を上り下りしたでしょう。だれが風や海を思いのままに造り、治めているでしょう。神様のほかにだれが、世界を造ったというのでしょう。いるとしたら、どこのだれで、子供は何という名前ですか。
5 神様はほんとうのことしか言わず、頼って来る者をみな守ってくださいます。
6 だから、神様の言うことに余計なつけ足しをして、うそをついたと言われないようにしなさい。
7 ああ神様!最後の二つの願いを聞いてください。
8 私が決してうそをつきませんように。それから、私を特に貧乏にも金持ちにもせず、ただ生きるのにどうしても必要なものだけを与えてください。
9 ぜいたくに慣れすぎて神様を忘れたり、貧乏のあまり盗みを働いて神様の顔をつぶしたりしたくないのです。
10 雇い主に従業員の悪口を言ってはいけません。そんなことをしたら恨まれるだけです。
11 親をのろい、悪いことばかりしているくせに、自分は少しも欠点がないとすます者がいます。
12 -
13 そんな連中は自分のことを鼻にかけ、人を人とも思いません。貧しい人を食い物にしようと、いつも歯をとぎすましているのです。
14 -
15 蛭のようにしつこく、いつまでも満足しないものが二つ、三つ、いいえ四つあります。地獄、不妊の胎、かわききった砂漠、それに火です。
16 -
17 父親をばかにし、母親を軽べつするような者は、からすに目をほじくられ、はげたかの餌になります。
18 どんなに考えてもわからないことが三つ、いいえ四つあります。どのようにしてわしは大空を飛び、どのようにして蛇は岩の上をはい、どのようにして船は海を横切る道を見つけ、どのようにして若い二人の間に愛情が芽生えるのでしょう。
19 -
20 わからないことがもう一つあります。どうして売春婦は、悪いことをしながら、あつかましく「いったい、どこがいけないのさ」と言えるのでしょう。
21 地も震えるほどいやなことが三つ、いいえ四つあります。奴隷が王になり、謀反人が成功し、きらわれ女が結婚し、女中が女主人に取って代わることです。
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24 体は小さくても、頭の良さでは何にも負けないものが四つあります。力はなくても、冬の食糧を集める蟻、弱くても、岩の間に住んで身を守る岩だぬき、指導者がなくても、いっしょに行動するいなご、簡単に捕まるけれど、王宮にでも住みつくやもりです。
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29 地上に堂々としたものが三つ、いいえ四つあります。こわいものなしの百獣の王ライオン、くじゃく、雄やぎ、軍隊を指揮する王です。
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32 得意になって悪いことをするのはばかです。少しは恥ずかしいと思いなさい。
33 クリームをかきまぜるとバターができ、鼻にパンチをくらわせると血が出るように、人を怒らすとけんかになります。
1 これは、マサの王レムエルが母親に教わったことです。
2 レムエルや、おまえは神様から授かった子です。
3 だから、女にうつつを抜かして自分をだめにしてはいけません。
4 レムエルや、ワインもウイスキーも王が飲む物ではありません。
5 酔っ払ってばかりいたら、王の仕事は勤まりません。苦しめられている人のために正しい裁判をしてやることもできません。
6 酒は、治る見込みのない病人や悲しみに沈んでいる人に飲ませる物です。酒で苦しさをまぎらわすのです。
7 -
8 だれからも見放された人を守ってやりなさい。
9 正しい裁判をして、貧しい人や困っている人を助けてやりなさい。
10 ほんとうに良い妻を見つけたら、宝石よりもすばらしいものを手に入れたのです。
11 彼女は夫に信頼され、夫に決して不自由な思いはさせません。
12 いつも陰にあって夫を助け、足を引っ張るようなことはしません。
13 また羊毛や亜麻を見つけては、手まめにつむぎ、
14 外国から船で運ばれて来た輸入食品を買います。
15 まだ暗いうちに起きて朝食のしたくをすませ、使用人の仕事の計画を立てるのが、彼女の務めです。
16 畑を買う時は自分の目でよく調べて買い、ぶどう畑をつくります。
17 こまねずみのように働き、
18 へたな買い物はしません。夜は夜で、遅くまでせっせと働くのです。
19 貧しい人には服を縫ってやり、困っている人を喜んで助けます。
20 -
21 家族みんなの冬服をちゃんと用意してあるので、冬がきてもあわてません。
22 部屋には最高級の絨毯を敷き、紫色の上等のガウンを着ます。
23 夫は人々に信頼される町の指導者の一人です。
24 彼女はまた、リンネルでベルトつきの服を作り、商人に売ります。
25 上品で何事にもしっかりしている彼女には、老後の心配など少しもありません。
26 決してばかなことは言わず、いつも人を思いやります。
27 家のことに何から何まで気を配り、かた時も怠けません。
28 子供たちは彼女をたたえ、夫も負けずにほめちぎります。
29 「君はほんとうにすばらしいね。世界中さがしても、君ほどの女はいないよ。」
30 人は見かけの美しさにすぐだまされますが、そんな美しさは長続きしません。しかし神様を恐れる女は、ほめたたえられます。
31 「りっぱな女だ」と評判になり、ついには、国の指導者にまでほめられるようになります。